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飲食店のインスタリールが伸びない原因|投稿の質より『届く場』の問題

代表取締役 大谷幸輝
大谷 幸輝株式会社ZEN 代表取締役・
料理をスマホで撮るイラスト

飲食店のインスタリールが伸びない時、原因は動画の出来より「見てもらえる人数の土台が小さいこと」にあることがあります。フォロワーの少ない店アカウントから出すと、どんなにいい動画でも最初に届く人が少なく、再生が止まります。この記事では、制作面で直せることと、出す場所を変えると何が変わるかを、自社メディアの数字と実例で説明します。

飲食店のインスタリールが伸びない主な原因(制作面と構造面)

「飲食店 インスタ リール 伸びない」で調べると、出てくる答えの多くは制作の話です。冒頭の3秒で引きつける、音が出せない場面を想定して文字を入れる、サムネイルを整える。どれも間違いではありません。やって損はないので、後半の章で手順にまとめます。

ただ、制作を直しても再生が動かない店があります。その場合は、動画の外側に原因があります。原因は二つに分けて考えると整理しやすいです。

分類よくある原因自分で直せるか
制作面冒頭に挨拶や店名が長く入る/文字がなく無音で意味が伝わらない/1本が長く最後まで見られない/サムネイルで料理が分からない直せる。撮り直しと編集で変わる
構造面フォロワーが少なく最初の配信先が小さい/フォロワーの多くが既存客や知人で、新しい人に届かない/近隣で探している人が見る場に出ていない投稿だけでは直しにくい。出す場所を変える必要がある

制作面は「ひとつ直せば確実に伸びる」ものではなく、足を引っ張る要素を減らす作業です。伸びる土台は構造面で決まります。

自店がどちらに当てはまるかは、簡単に見分けられます。直近10本のリールを並べて、再生数の高い順に見てください。1本だけ極端に高いならネタや制作の差、10本とも同じような低さで横並びなら、構造面の可能性が高いです。内容を変えても数字がほぼ変わらない時は、動画ではなく「届く先」の問題です。

フォロワーが少ないアカウントで再生が止まる仕組み

リールは、投稿すると、まず一部の人に見せて反応を確かめ、反応が良ければ配信先を広げていく、という流れで動くと言われています。細かい仕組みは公開されていません。ただ、現場の感覚としても、この流れを前提に考えると説明がつくことが多いです。

ここでフォロワーが少ないアカウントは不利になります。理由は三つです。

つまり、動画を作る力の差ではなく、スタート地点の差です。同じ動画を、フォロワーの少ない店アカウントと、フォロワーの多い地域アカウントから出せば、最初に見てもらえる人数が変わります。次の章で制作面の直し方を押さえたうえで、第4章でこの差を数字で見ます。

撮り方で直せること(冒頭・尺・文字・音)

構造面の話の前に、制作面で今日から直せることを整理します。大きなお金はかかりません。

冒頭:最初の画面に「一番おいしそうな瞬間」を置く

尺:短くして、最後まで見られる形にする

文字:音なしで内容が分かるようにする

音:音を出す人にも、出さない人にも届ける

この4つを直して、同じ構成で3〜5本出し、再生がどう動くかを見てください。それでも横並びのままなら、構造面の問題だと切り分けられます。ここまでやって初めて、出す場所を変える意味が出てきます。

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届く場を変えると何が変わるか:掲載動画の平均再生との比較

株式会社ZENは、徳島の飲食店メディア「徳島グルメ」を運営しています。Instagramのフォロワーは76,501人(2026年11月1日時点)です。ここに掲載した動画の1本あたり平均再生は、次の通りです。

媒体掲載動画の1本平均対象と時点
Instagram約16.6万回掲載動画243本(2026年10月4日時点)
TikTok約8.9万回掲載動画285本(2026年9月23日時点)

これは「徳島グルメのアカウントから出した動画」の平均です。自店のアカウントの平均と並べると、差の大きさが分かります。自店の数字は、次の手順で出してください。

  1. インスタのプロフィールから、直近10本のリールの再生数をメモする。
  2. 10本を足して、10で割る。これが自店の1本平均。
  3. フォロワー数も一緒にメモする。
  4. 上の表の平均と見比べる。

注意として、16.6万回は掲載動画の平均値です。すべての店がこの数字になる保証はありません。店や動画の内容によって差があります。ここで見てほしいのは、数字そのものより「同じ料理の動画でも、出す場所で見られる人数の桁が変わりうる」という点です。

届く場の選び方

広告費をかけずに外へ届けたい場合、選ぶ基準は次の5つです。

徳島の店であれば、「徳島グルメ」への掲載が選択肢になります。流れや料金の目安は徳島グルメに掲載してもらうにはにまとめました。徳島以外の地域の店も、同じ基準で地域メディアや地元のアカウントを探せます。

実例:焼肉ホルモン うらはら(2本で延べ26.6万回)

うらはらの掲載動画の表紙 焼肉ホルモン うらはら(焼肉・徳島)

2026年8月に、徳島グルメで動画2本を掲載しました。2本の延べ閲覧は266,398回、保存は1,335件でした(2026年9月23日時点)。売上は前年同月の約600万円から約720万円になり、前年同月比で約120%でした。

ここで押さえたいのは、保存の数です。リールは「見られた」だけでなく、「あとで行きたいから保存した」という動きが出ると、来店の見込みに近づきます。1,335件の保存は、見た人が実際に行き先として残してくれた数と読めます。

この売上の伸びが、動画だけの効果とは言い切れません。季節やメニューなど、ほかの要因が重なっている可能性もあります。効果は店ごとに差が出るもので、同じ結果をお約束するものではありません。事実として言えるのは、2本の動画が延べ26万回以上見られ、売上が前年同月を上回った、という並びです。

他の事例は支援事例にまとめています。

自店の発信が届いているか診断する

最後に、自店のリールが「届いているか」を確かめるチェックリストです。当てはまる数を数えてください。

3つ以上当てはまるなら、制作より「出す場所」を見直す時期です。1〜2つなら、まず第3章の直しを3〜5本試してください。インサイトの見方が分からない場合や、どこから手をつけるか迷う場合は、無料の診断で強みと弱みを確認できます。

広告に頼らずに外へ届けるなら、地域メディアへの掲載、地元アカウントとのコラボ、近隣のお客さんが保存したくなる動画づくりが現実的な手段です。ショート動画全体の設計は飲食店のショート動画集客、地元に届く出し方は徳島のインスタ集客で整理しています。

よくある質問

Q. 飲食店のインスタリールは、何本投稿すれば伸びますか。
A. 本数で決まるものではありません。フォロワーが少ないアカウントは、1本ごとの最初の配信先が小さいため、本数を増やしても再生が頭打ちになりやすいです。まず直近10本の平均再生を出し、制作を直しても動かないなら、出す場所を見直してください。
Q. 広告費をかけずに、インスタリールの再生を増やせますか。
A. 広告以外の方法はあります。冒頭や文字の見直し、地域のアカウントとのコラボ、フォロワーの多い地域メディアへの掲載などです。ただし再生や来店の増加は約束できません。店ごとに差が出ます。
Q. フォロワーが少ないと、リールはもう伸びませんか。
A. 伸びないとは言えません。ただ、フォロワーが少ないほど最初に見てもらえる人数が小さく、反応が集まりにくい構造です。制作を整えたうえで、フォロワーの多いアカウントから出す方法も併用すると差が縮まることがあります。
Q. 徳島グルメに載せてもらえば、必ず再生は増えますか。
A. 必ずとは言えません。徳島グルメの掲載動画は、Instagramで1本平均約16.6万回(243本・2026年10月4日時点)ですが、店や動画によって差があります。効果は保証していません。

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代表取締役 大谷幸輝
この記事を書いた人大谷 幸輝(株式会社ZEN 代表取締役)

徳島で飲食店メディア「徳島グルメ」(SNS総フォロワー100,589人)を運営し、これまで487店を紹介してきました。撮影・ショート動画・広告まで、飲食店の集客を現場で支援しています。