パール洋菓子店の集客|地元フォロワーを増やし月4,000人来店

三好市池田の「パール洋菓子店」は、徳島グルメに掲載したあと、1週間ほどで地元の新しいフォロワーが約300人増え、掲載した月には約4,000人が来店したそうです(店主のお話)。ただ、この店の話で大事なのは数字の大きさより、その前の準備です。店主は約2年かけて自店のInstagramを整え、「見られたあとに着く場所」を先に作っていました。この記事では、インタビューの内容を順にまとめ、SNSに力を入れるか迷っている店へのヒントを書きます。
【徳島の集客実績】わずか1ヶ月で月4,000人の来店を実現したSNS運用方法とは⁉【徳島グルメ×パール洋菓子店様】YouTubeで見る(大谷幸輝 / RESTAURANT LAB.)
パール洋菓子店はどんなお店か
パール洋菓子店は、徳島県三好市池田にある洋菓子店です。県西部の町で、徳島市内からは離れた場所にあります。インタビューでも「この田舎に」という言葉が出たほどです。
この店の特徴は、店主自身がSNSにとても詳しいことです。徳島グルメに相談が来る前から、InstagramとXの2つで自社のアカウントを運用していました。広告はそれまで一切使っていなかったそうです。
「質のいいアカウントを作るために2年ぐらい運用してきたので」
— パール洋菓子店の店主(インタビューより)
掲載の時点で、Instagramのフォロワーはすでに9,000人を超えていました(インタビュー時点の店主のお話)。既存のフォロワーに届ける力は十分にあった店です。それでも外の力を借りた理由が、この記事の中心になります。
掲載後、地元のフォロワーが約300人増えた
掲載の効果を聞くと、店主の答えはまず一言でした。
「効果はやはり思った以上というか想像以上の効果でした。非常に満足もしてます。」
— パール洋菓子店の店主(インタビューより)
具体的には、掲載の直後から1週間ほどかけて、新しいフォロワーが300人ほど増えたそうです。9,000人を超えるアカウントにとって、300人という数は小さく見えるかもしれません。店主が評価していたのは、数より中身でした。
「9000人を超えている中で、やっぱり質の高い地元に特化したフォロワーさんが300人以上増えたっていうのは、非常にうちにとっては大きいですね。」
— パール洋菓子店の店主(インタビューより)
徳島グルメは、県外の人よりも徳島県内の人によく見られているアカウントです。インタビューでも、増えたのはその県内のフォロワーだろうという話になりました。フォロワーの増え方を「何人増えたか」だけで見ず、「どこの誰が増えたか」で見ているのが、この店主らしいところです。
掲載した月に約4,000人が来店
来店の変化についても聞きました。
「掲載した月に大体4000人ぐらいのお客様に来店いただいてます。」
— パール洋菓子店の店主(インタビューより)
池田という土地で月に約4,000人です。店主によれば、徳島市内からのお客様がとても多い印象で、駐車場を見ていても県外のお客様がかなり多く、四国4県からお客様が来ているそうです。
「観光地のような感じにもなってます。」
— パール洋菓子店の店主(インタビューより)
この数字の読み方には注意が必要です。後で書くように、1回目の掲載はお店のオープンを知らせる内容で、店主自身も自社のSNSで告知をしていました。ですから「掲載だけで4,000人」と読むのは正確ではありません。オープン、自社の発信、掲載が重なった月の数字です。それでも、県西部の洋菓子店に、ひと月でこれだけの人が足を運んだのは事実です。
流れを図にすると、こうなります。
県外より地元のフォロワーを増やしたい理由
店主ははっきりと「地元のフォロワーを増やしたい」と考えていました。フォローしてもらえること自体はうれしい。ただ、商圏に関係のないエリアのフォロワーを増やしても微妙だ、という考えです。県内の人にどうして見てほしいのかを聞くと、こう答えてくれました。
「当店の場合、地元の興味がある人に見ていただいた方が長くお付き合いができるっていうのが、やっぱり1番ですね。」
— パール洋菓子店の店主(インタビューより)
これは飲食店や菓子店にとって、とても大事な視点です。遠くの人に1回来てもらうより、通える距離の人に何度も来てもらうほうが、店は安定します。誕生日のケーキ、手土産、季節のお菓子と、地元の人には何度も店を思い出してもらう場面があるからです。
- 県外や海外の人も混ざる
- フォロワー数は増えても来店しにくい
- 再来店の機会が少ない
- 通える範囲の人が増える
- 見た人がそのまま来店しやすい
- 行事や手土産で何度も思い出してもらえる
来てほしいお客様を先に決めておくと、どこに出るか、何を見せるかの判断がぶれません。考え方は飲食店の集客はターゲットから逆算でも詳しく書いています。
見られた後の受け皿=アカウントを整える
集客で困っていたことを聞くと、店主は「新しい人に届けること」を挙げました。
「難しいなというのは、当店を見たことない人に見てもらうことですよね。」
— パール洋菓子店の店主(インタビューより)
すでにフォローしている人に届けるのは得意。でも店をさらに広げるには、新しい人に見てもらう必要がある。ここをずっと悩みながら大事にしてきたそうです。
ただし店主は、見られる数を増やすだけでは足りないとも考えていました。インタビューで何度も出てきた言葉が「ランディング」です。動画で興味を持った人が、次に着く場所。多くの場合、それは店のアカウントです。
「綺麗なアカウントを持ってないとフォローには繋がらないと思ってるので」
— パール洋菓子店の店主(インタビューより)
「やっぱり着地するところがないと、広げても本当に意味がないです。」
— パール洋菓子店の店主(インタビューより)
これは掲載する側から見ても、まったくその通りです。どれだけ多くの人に見られても、アカウントに飛んだときに投稿が止まっていたり、何の店か分かりにくかったりすると、フォローも来店も起きにくくなります。徳島グルメでも、掲載する店のアカウントを整えるお手伝いをすることがあります。パール洋菓子店は、掲載の前からその準備ができていた店でした。
自店のアカウントが受け皿になっているか、次の項目で確かめてみてください。
- プロフィールに、場所・営業時間・ジャンルが書いてある
- 看板商品の写真や動画が、開いてすぐ目に入る
- 最新の投稿が1か月以内にある
- 初めての人が「行ってみたい」と思える投稿が並んでいる
- 予約や問い合わせの方法がすぐ分かる
店主は、徳島グルメに依頼したきっかけも話してくれました。徳島で効果のあるメディアを調べていたら徳島グルメが最初に出てきたものの、「疑い深いので」すぐには決めなかったそうです。打ち合わせでフォロワーの構成などを実際に見て、信頼できると判断してから依頼してくれました。
「媒体資料だけではどうしてもね、本当かなっていうのがあるんですけど」
— パール洋菓子店の店主(インタビューより)
徳島グルメでは、フォロワーの数や住んでいる地域を、資料ではなくスマホの画面で直接お見せしています。自店のアカウントを丁寧に作ってきた店主だからこそ、相手のアカウントの中身も見て判断したのだと思います。
大事なことは何度も伝える: 掲載・自社発信・広告の組み合わせ
パール洋菓子店は、2回目の掲載もしてくれました。費用対効果について聞くと「コスパは非常に高いと思います」とのこと。理由として、伸ばしたい部分や告知したい内容を伝えると柔軟に対応してもらえるので、効果が出やすく、測りやすい点を挙げていました。
2回目の内容は、1回目と変えています。1回目はお店のオープンを知らせる告知でした。オープンが伝わり、多くのお客様が来るようになると、今度は来店したお客様からよく聞かれる質問が増えてきたそうです。たとえば、写真を撮ってもいいかどうか。店としてはOKなのに、毎回聞かれる。オープンは伝わっても細かい部分が伝わっていない、と感じたことが、2回目の掲載につながりました。
テレビのCMも、1か月流して終わりではなく続けて流しますよね、という問いかけに、店主はこう答えています。
「大事なことは何度も言うって、やっぱりよく言うじゃないですか。」
— パール洋菓子店の店主(インタビューより)
自社のリールやフィードでも伝え、それ以外の場所でも伝える。どこで、どう伝えるかを考える。店主の考えをまとめると、次のような役割分担になります。
| 手段 | 役割 |
|---|---|
| 自社のアカウント | 受け皿。既存のフォロワーに届け、初めての人にも店を判断してもらう |
| 地元メディアへの掲載 | まだ店を知らない地元の人に、新しく届ける |
| 広告 | 受け皿を整えたうえで、効果の高いものを選んで足す |
店主はさらに、広告を使うなら、自社の発信体制とランディングを充実させたうえで、効果の高い広告を選ぶことが大事だと話していました。順番が逆になると、お金をかけても成果につながりにくい、という考えです。
SNSに力を入れるか迷っている店へ
インタビューの最後に、SNSや広告に踏み出せずにいる店へのメッセージをお願いしました。
「SNSって非常に難しい反面、1回理解してしまえば商売を進めていく上で強い武器にはなると思います」
— パール洋菓子店の店主(インタビューより)
そして、一番効果が出にくいのは中途半端に取り組むことだ、とも話していました。
「お金だけかけてインプレッション増やしても効果ないし」
— パール洋菓子店の店主(インタビューより)
受け皿を整えることと、外に広げること。その両輪がきちんと回る体制を作るために、店側も努力しなければいけない。これが店主の結論でした。
この話を、SNSに迷っている店に向けて言い換えるとこうなります。
- まず、来てほしいお客様(どこに住む、どんな人か)を決める
- 次に、自店のアカウントを「初めて見た人が判断できる状態」にする
- そのうえで、地元の人が見ている場所に出て、新しい人に届ける
- 効果は数字だけでなく、増えたフォロワーの中身や来店の変化で見る
- 大事なことは一度で終わらせず、自店の投稿・掲載・広告で繰り返す
パール洋菓子店は、店主自身が2年かけてアカウントを作ってきた、少し特別な例かもしれません。ただ、順番そのものはどの店でも同じです。受け皿を作ってから、人を呼ぶ。この順番を守るだけで、同じ費用でも結果の出方が変わってくると考えています。もちろん、効果の大きさは店や時期によって違い、保証はできません。
徳島グルメは、SNS総フォロワー100,589人(2026年11月1日時点)の徳島の飲食店メディアで、これまで487店を紹介してきました。徳島のお店は徳島グルメへの掲載から相談できます。自社のアカウントづくりから任せたい場合は、ZENの飲食店集客支援(月額5万円〜・税抜・12か月契約)もあります。撮影、ショート動画制作、SNS発信、Meta広告の運用、広告配信費、予約導線の整備、毎月の振り返りを含みます。ほかの店の事例は支援事例にまとめています。
よくある質問
- Q. 県外のフォロワーが増えるのは悪いことですか。
- A. 悪いことではありません。ただ、来店してもらう店にとっては、通える範囲に住む人のフォロワーのほうが来店や再来店につながりやすいと考えられます。パール洋菓子店の店主も、フォローしてもらえること自体はうれしいとしたうえで、地元の興味がある人に見てもらうほうが長く付き合えると話しています。
- Q. 掲載の前に、自店のアカウントで何を整えればいいですか。
- A. 初めて見た人が数秒で店を判断できる状態にすることです。プロフィールに場所・営業時間・ジャンルが書かれているか、看板商品の写真や動画がすぐ目に入るか、最近の投稿があるかを確かめてください。動画で興味を持った人が最初に着く場所がアカウントなので、ここが整っていないとフォローや来店につながりにくくなります。
- Q. 一度掲載すれば、効果はずっと続きますか。
- A. 一度で伝わる内容には限りがあります。パール洋菓子店では、1回目はお店のオープンを知らせ、2回目はお客様からよく聞かれることを伝えるために掲載を続けました。自店の投稿や広告と組み合わせ、大事なことを繰り返し伝える考え方です。効果の出方は店によって違い、保証はできません。
- Q. 徳島グルメの効果は、何を見て判断すればいいですか。
- A. 再生数だけでなく、増えたフォロワーがどこに住む人か、来店や問い合わせがどう変わったかを合わせて見るのがおすすめです。徳島グルメでは、依頼前の打ち合わせでフォロワーの構成などをスマホの画面で直接お見せしています。
