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飲食店のAI検索対策|AIに選ばれる店になるための準備

代表取締役 大谷幸輝
大谷 幸輝株式会社ZEN 代表取締役・
和室のテーブルで、大谷とぴち家さん・やまたびさんが向かい合って話している対談の様子

店を探すときに、検索窓ではなくAIに「おすすめは?」と聞く人が増えています。AIに選ばれる飲食店になるためにやることは、大きく3つです。自店の正しい情報をまとめたページを持つこと、Googleマップの店舗情報を整えること、そして外部の記事に取り上げてもらうこと。その前に、AIに「うちの店はどんな店?」と聞いて、今どう説明されているかを確かめるところから始めてください。この記事は、インフルエンサーのぴち家さん・やまたびさんとの対談で出た話をもとにまとめています。

対談動画の表紙ぴち家さん・やまたびさんとの対談(飲食店の集客とSNS)YouTubeで見る(大谷幸輝 / RESTAURANT LAB.)

店探しをAIに聞く人が増えている

これまで、初めての店を探す流れはだいたい決まっていました。地名と料理名で検索し、グルメサイトやGoogleマップ、インスタの投稿を見比べて決める。今もこの流れは主流です。

ただ、ここ最近はその手前に「AIに聞く」が入ってきました。「名古屋駅の近くで、子ども連れでも入りやすい和食の店は?」のように、条件をそのまま文章で聞けば、AIが候補をいくつか挙げてくれます。検索結果を何ページもたどるより手軽なので、旅行先や出張先など、土地勘のない場所ほど使われやすいと感じています。

このとき店側にとって大事なのは、AIが挙げる数店の中に入っているかどうかです。検索結果なら10番目でも見てもらえる可能性がありますが、AIの答えは数店に絞られます。そこに入っていなければ、比べてもらう前に候補から外れてしまいます。

とはいえ、何か特別な裏技があるわけではありません。対談で話してみて改めて思ったのは、やることは地味で、しかも以前から集客で大事だと言われてきたことの延長だということです。順に見ていきます。

AI経由で問い合わせが来たという実例

この話題が出たのは、やまたびさんの一言がきっかけでした。やまたびさんは、自分のアカウントのプロフィールにホームページを載せています。そのホームページから問い合わせてきたお客様に、どうやって知ったのかを聞いたときのことです。

AIに聞いて自分が出てきたという問い合わせの話をする、やまたびさん
AI経由で問い合わせが来た経験を話す、やまたびさん

「ホームページに問い合わせが来たお客さんに、どうやって知ったんですかって聞いたら、やまたびじゃなくてAIに聞いてやまたびが出てきたっていう風に言ってて」

— やまたび(対談より)

お客様はやまたびさんのアカウントを見て来たのではなく、AIに相談した結果として名前を知った、ということです。やまたびさんは続けて、AIに聞く人は増えているらしいので、店の選び方としてもそういう選び方が一つあるのではないか、と話していました。

面白かったのは、本人が「特に工夫はしていない」と言っていた点です。

「実際僕は正直あんまりもうぶっちゃけ工夫してなくて、たまたまなんですよ」

— やまたび(対談より)

ただ、何もしていなかったわけではありません。ホームページを持ち、そこに自分の活動をまとめていた。AIが答えを作るときに参照できる場所があった、ということです。飲食店でも同じで、AIが「この店はこういう店です」と説明するには、その材料がどこかに書かれている必要があります。

大きなメディアに載ると、検索でもAIでも見つかりやすくなる

やまたびさんからは逆に、徳島グルメはなぜ検索で上に出るのかと聞かれました。私たちの場合、はっきりした転機がありました。

全国的に知られた新聞に取り上げられた話をする大谷
新聞に取り上げられた後の変化を話す大谷

「結構全国的に有名な新聞に取り上げていただいたんですよ。これめっちゃ強かったんですね」

— 大谷(対談より)

新聞に載ると、そのネット版の記事も出ます。その記事が会社のことを正確に、たくさんの情報量で伝えてくれていて、しかも掲載したサイト自体が強かった。それ以来、「徳島 インフルエンサー」「徳島 飲食店 集客」といった言葉で調べたときに、上のほうに出るようになりました。以前は深く調べてようやく会社の名前が出てくる程度だったのが、軽く調べるだけで出るようになった、という変化です。

ここから言えるのは、自分で自分のことを書くだけでなく、第三者がきちんと書いてくれた記事があると強い、ということです。信頼されているサイトが店のことを正確に書いていれば、AIもそれを材料にしやすくなる、とつながっていくと考えています。

もちろん、大きな新聞に載ることは狙って簡単にできることではありません。飲食店で現実的なのは、次のような「外部の記事」を少しずつ増やすことです。

こうした外部の記事は、一つひとつは小さくても、店の説明の材料として積み重なっていきます。

自店のページとGoogleマップの情報を整える

大きなメディアに載るのが難しいなら、まずは自分でできることからです。対談では、こう話しました。

「ちゃんとホームページみたいな感じでページを持つこととか、情報をAIに選ばれやすいように届けるっていうことがめちゃくちゃ重要」

— 大谷(対談より)

やまたびさんの例でも分かるとおり、AIが説明の材料にできる「店の公式な情報」があるかどうかは大きいです。立派なホームページでなくてかまいません。次の内容が1ページにまとまっていれば、まずは十分です。

最後の項目は見落とされがちですが、AIへの質問は「〇〇な時に行ける店」という形が多いので、使ってほしい場面を言葉で書いておくことが効いてきます。

もう一つはGoogleマップです。店名で探す人も、地図アプリで近くの店を探す人も、まずここを見ます。営業時間が古い、写真が何年も前のまま、メニューが載っていない、という状態は早めに直してください。大事なのは、ホームページ、Googleマップ、SNSのプロフィールで情報がそろっていることです。営業時間が場所ごとに違っていると、どれが正しいのか分からなくなります。

ZENの集客支援でも、飲食店にホームページを持つことをすすめたり、GoogleマップをAIに選ばれやすい形に整えたりする取り組みを進めています。なお、Googleマップの情報管理は、月額の基本内容とは別のオプションです。

自店の情報、AIに伝わる形になっていますか

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県外客が多い立地ほどAI対策が効く

ではSNSはもう要らないのかというと、そうではありません。対談でも、SNSはとても大事だと話しています。地元の人は普段からSNSを見ていて、新しい店ができたら「ここに行こう」と決めます。地元のお客様が中心の店なら、SNSが今も一番強い入口です。

一方で、県外に出かけた時にはAIに聞く人が多くなっている、という感覚があります。そう話したとき、名古屋を中心に発信しているぴち家さんもすぐに「多いです」と答えていました。土地勘がなく、地元のアカウントもフォローしていない人は、手近なAIに頼ります。

「駅、駅地下とか繁華街近くとか、県外の方が結構来るところとかは、…AIに選ばれるっていうところをめっちゃ強化した方がいいな」

— 大谷(対談より)

立地ごとに整理すると、次のようになります。

地元客が中心の店
  • 住宅地や郊外にある
  • 常連や近所の人が多い
  • SNSで新しいメニューやイベントを知らせるのが効く
  • AI対策は、基本情報をそろえる程度から
県外客・初めての客が多い店
  • 駅の近く、駅ビル、繁華街、観光地にある
  • 出張や旅行の人が多い
  • その場でAIや地図アプリで探されやすい
  • 自店のページ、Googleマップ、外部の記事を厚くしたい

自分の店がどちらに近いかで、力の入れ方を変えてください。両方の客層がいる店なら、SNSは続けつつ、ページとGoogleマップの情報だけは先にそろえておく、という順番が無理がありません。

AI検索対策の第一歩:AIに『うちの店はどんな店?』と聞く

対談の中で、いちばん「すぐ使える」と思ったのが、ぴち家さんのこの提案です。

AIに自分のアカウントの印象を聞いてみる方法を話す、ぴち家さん
AIを自己分析に使う方法を話す、ぴち家さん

「自己分析としてAIに聞いてみるのいいなって思いました。例えばぴち家だったら、ぴち家ってどういうアカウント?どんなイメージ?って聞いてみるとか」

— ぴち家(対談より)

ぴち家さんの考えでは、AIが出してくる答えは、みんなが思っている客観的な見られ方である可能性が高い。そして、AIがその答えを出すということは、ほかの人が聞いたときにも同じような答えを出すということです。

「少なくともAIが回答を出してくるってことは、他の人に対してもその回答を出すわけです」

— ぴち家(対談より)

これは飲食店にもそのまま使えます。店名と地名を入れて、AIに「この店はどんな店?」「どんな人に向いている?」と聞いてみてください。返ってきた答えが、自分の思っている店の姿と合っているか。ずれているなら、どこがずれているか。ぴち家さんは、今どういう人たちがこの店を選んでいて、どういう人向けの見え方になっているのか、そこが想定と違うなら、新しい客層に向けてどんな発信や施策を足せばいいかを考えるきっかけになる、と話していました。

手順にすると、次の流れです。

AIに自店の印象を聞く店名と地名を入れて「どんな店?」「どんな人に向いている?」と聞き、どう説明されるかを確かめる
ずれがあれば発信の中身を直す伝えたい強みや来てほしい客層と違うなら、SNSの投稿やプロフィールで出す内容を見直す
自店のページを持ち、情報をそろえる店名・場所・営業時間・看板料理・使ってほしい場面を1ページにまとめる
Googleマップの店舗情報を整える営業時間・写真・メニューを最新にし、ページやSNSと内容をそろえる
取材・掲載など外部の記事に載る地元のメディアやグルメアカウントに、店のことを正確に書いてもらう
もう一度AIに聞いて変化を確かめるしばらくしてから同じ質問をして、説明が変わったかを見る

ひとつ注意があります。AIの答えは、聞き方や時期によって変わりますし、古い情報や間違った情報が混じることもあります。1回の答えで一喜一憂せず、何度か聞き方を変えて、傾向として見るのがよいと思います。間違いが続く場合は、どこかに古い情報が残っていないか、ページやGoogleマップ、グルメサイトの情報を見直すきっかけにしてください。

AIの答えを店が直接決めることはできません。どの店が紹介されるかの基準も、外からは見えません。だからこそ、できることは「正しい情報を、見つけやすい場所に、そろえて出しておく」ことに尽きます。対談でも話したとおり、今後AIを見て店を選ぶ人は増えていくはずです。その時に、自店がどう思われているかを知っておくことは、これまで以上に大事になります。

自分で続けるのが難しいときは、ZENの飲食店集客支援(月額5万円〜・税抜・12か月契約)もあります。撮影、ショート動画制作、SNS発信、Meta広告の運用、広告配信費、予約導線の整備、毎月の振り返りを含み、Googleマップの情報管理はオプションで対応しています。効果は保証できず、店によって差があります。徳島の店は、徳島グルメへの掲載から相談できます。

よくある質問

Q. 飲食店のAI検索対策は、何から始めればいいですか。
A. まずAIに自店のことを聞いてみてください。店名と地名を入れて「どんな店か」と尋ね、返ってきた説明が実際の店と合っているかを確かめます。そのうえで、営業時間やメニューなどの基本情報を、自店のページとGoogleマップでそろえるところから始めるのがおすすめです。
Q. ホームページがなくても、AIに紹介されることはありますか。
A. ありえます。Googleマップや口コミ、外部の記事などから情報が拾われることもあるためです。ただ、店が自分で正しい情報を出している場所があるほうが、説明がずれにくくなります。簡単なものでも、店の情報をまとめたページを1つ持っておくと安心です。
Q. AI検索対策をすれば、必ず来店が増えますか。
A. 約束はできません。AIがどの店をどう紹介するかは、店側で決められないためです。できるのは、正しい情報を見つけやすい形で出しておくことです。効果の出方は立地や業態によって違います。
Q. SNSとAI検索対策は、どちらを優先すべきですか。
A. どちらか一方ではありません。地元のお客様にはSNSが今も強い入口です。一方、駅の近くや繁華街など県外からの来店が多い店ほど、AIに聞いて店を決める人の割合が上がると考えられます。立地を見て、力の入れ方を決めてください。

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代表取締役 大谷幸輝
この記事を書いた人大谷 幸輝(株式会社ZEN 代表取締役)

徳島で飲食店メディア「徳島グルメ」(SNS総フォロワー100,589人)を運営し、これまで487店を紹介してきました。撮影・ショート動画・広告まで、飲食店の集客を現場で支援しています。